名古屋大学SIPでは、公共交通による都市機能へのアクセシビリティを誰でも算出できるツール「LIPT-sim」の構築に取り組んでいます。各機能を順次開発・実装しておりますが、このたび、関連するツールとして「GTFSファイル選定ツール」をリリースいたしましたのでお知らせします。
昨今、各地の移動サービスについてGTFS(General Transit Feed Specification)形式の運行データが整備されており、様々な情報提供、ツール開発、分析などに利用されています。
地域交通の診断や分析、情報提供などにおいては、地域の様々な移動サービスを包括的に捉え、扱う必要がありますが、とりわけ我が国においては、運行する事業者ごとに静的なGTFSデータ(以下、GTFSデータ)が整備されることが多く、空間的な単位としての地域とは一対一関係にならない場合が多い現状です。
このたびリリースいたしました「GTFSファイル選定ツール」では、自治体名を選択することで、当該自治体内で運行される複数の事業者・移動サービスのGTFSデータを一括で取得することができます。GTFSデータリポジトリに登録されているGTFSデータが対象となります。
地域交通の現況診断や計画策定、各種分析に使用するデータ整備の際に便利なツールとして、是非ご活用ください。
このツールは、同じくSIPスマートモビリティプラットフォームの構築課題の一環として、株式会社NTTデータさまが取り組むJMDS(Japan Mobility Data Space)上で利用することが可能です。