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2025.3.28

  • お知らせ

アクセシビリティ指標算出ツール「LIPT-sim」第一弾の機能拡張を行いました

名古屋大学SIPでは、公共交通による都市機能へのアクセシビリティを誰でも算出できるツールの構築に取り組んでいます。一連のコンセプトを「LIPT:Livability Index by Public Transport」と名付け、この指標を算出できるツールを「LIPT-sim」と命名しています。

LIPT-sim第一弾ツールを2024年12月にリリースしておりますが、このたび、第一弾ツールの機能拡張を行いましたのでお知らせいたします(バージョン1.0.0)。

 

当該更新において、以下の修正・拡張が行われております。

1.アクセシビリティ指標算出精度の改善

2.ユーザが自ら持ち込んだGTFSデータへの対応
 これまでは、GTFSデータリポジトリに登録されているGTFSデータのみを計算対象としておりました。このたび、データ選択画面において、ユーザが保有するGTFSデータをアップロードし、計算対象とする機能を実装いたしました。

3.日本国外のGTFSデータへの対応
 これまではGTFSデータリポジトリに登録されているGTFSデータのみを計算対象としていたことから、計算は日本国内のみを対象としていましたが、ユーザの持ち込みデータへの対応開始にあわせて、国外のデータにも対応を開始しました。データの日本国内外判定は自動で行われ、日本国内での計算においては標準地域メッシュに準拠した計算が行われますが(変更なし)、国外のデータに対してはPlus Codesを空間的な単位とする計算が行われます。

 

このツールは、同じくSIPスマートモビリティプラットフォームの構築課題の一環として、株式会社NTTデータさまが取り組むJMDS(Japan Mobility Data Space)上で利用することが可能です。

地域交通の現況診断や計画策定に便利なツールとして、是非ご活用ください。

名古屋大学SIPでは引き続き、当該ツールの改善とともに、算出可能なアクセシビリティ指標の拡大・改良に取り組んでまいります。

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