自動運転車の社会システム化とプロトタイプ開発

自動運転車の社会システム化を実現するためのプロトタイプ開発・実証

二次・三次交通を担う自動運転車両を社会システム化するために、自動運転車の標準仕様を策定する等のシステム要件を整理し、プロトタイプ車両の開発を通じてコンセプトを実証します。プロトタイプ車両を使用した実証実験により、ODD(Operational Design Domain:運行設計領域)要件の設定方法に関する標準的な手順を取り纏め、手順書として整備していきます。

具体的には、ディストリクト内で構築する移動サービス(ルート)からODD(運行設計領域)要件をシステマティックに抽出し、自動走行システムに求められるパフォーマンスや安全性を合理的に決定する方法論を確立します。実証実験では、車内オペレータと遠隔監視システムの役割分担、道路インフラ、近隣コミュニティとの協調、インフラセンサの活用などについてそのあり方を検討・評価し、改善を行います。

最終的には、土木学会「スマートローカルモビリティ公共財プラットフォーム研究小委員会」から得られる制度論の成果と合わせて、ユースケースに合わせた標準型自動運転車両の提案を行い、自動運転モビリティサービス実装のための制度設計に組み入れることを目指しています。

研究担当

赤木 康宏AKAGI, Yasuhiro
  • 名古屋大学 未来社会創造機構 特任教授
akagi.yasuhiro.x8[at]f.mail.nagoya-u.ac.jp

[at]は@に書き換えてください。

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